一括見積もりサイトに頼らない、外壁塗装の自社集客の始め方
公開日:更新日:執筆:WiLBfv編集部
一括見積もりサイトは、すぐに問い合わせを得られる便利なしくみです。ただ、それだけに頼っていると、紹介にかかる費用や価格競争に悩まされがちです。この記事では、一括見積もりサイトを否定するのではなく、「自社の入口」を持つための具体的な手順をお伝えします。
- 一括見積もりサイトと自社集客の違い
- 最初の3ヶ月でやることのロードマップ
- 「集客代行」を頼むときに確認したいポイント
一括見積もりサイトと自社集客の違い
一括見積もりサイトと自社集客のいちばんの違いは、
「お客様が誰と比べながら、どんな気持ちで問い合わせてくるか」です。
どちらが正しいという話ではなく、しくみの違いとして整理してみましょう。
| 比べる点 | 一括見積もりサイト | 自社集客(HP・Googleマップ等) |
|---|---|---|
| お客様との関係 | サイトを通じて出会う | 自社を見て直接問い合わせてくる |
| 価格の比べられ方 | 複数社の相見積もりが前提 | 他社と比べられることはあるが、自社を選んで来る |
| 費用のかかり方 | 紹介や成約ごと、月額など、サイトごとに異なる | 制作費・維持費と、更新の手間 |
一括見積もりサイトの良いところは、自社で宣伝をしなくても、外壁塗装を考えている人と出会える点です。
特に開業したばかりの頃や、閑散期に案件を確保したいときには助けになります。
一方で、お客様は最初から複数社を比べるつもりで申し込んでいます。
そのため、金額が判断の中心になりやすい面があります。
費用のしくみもサイトごとに違うため、案件が増えるほど支払いも増える、ということもあります。
自社集客は、お客様がホームページやGoogleマップで会社を見たうえで、「ここに頼みたい」と思って連絡してくる形です。
施工事例や職人の顔を見て問い合わせているので、価格以外の良さも伝わった状態で話を始められます。
ただし、自社集客はすぐには結果が出ません。
だからこそ、一括見積もりサイトと併用しながら、少しずつ育てていくのが現実的です。
集客方法全体の比較は外壁塗装の集客方法まとめで紹介しています。
自社集客に必要な「3つの入口」
自社集客を始めるなら、まずは次の3つの入口を用意しましょう。
それぞれ役割が違います。
入口1:ホームページ(信頼を伝える)
ホームページは、お客様が「この会社は信頼できるか」を確かめる場所です。
外壁塗装は金額が大きく、家に職人が出入りする工事です。
お客様は問い合わせの前に、施工事例、会社の所在地、代表や職人の顔、保証の内容などを確かめます。
ここが整っていると、チラシや紹介で会社を知った人も、安心して問い合わせできます。
入口2:Googleマップ(地域で見つけてもらう)
Googleマップは、「外壁塗装 ○○市」のように地域名で探す人に、会社を見つけてもらう入口です。Googleビジネスプロフィール(Googleマップに会社情報を載せる無料のしくみ)に登録し、基本情報と写真を整えます。
口コミが表示されるのも特徴です。
施工が終わったお客様に、口コミをお願いしてみましょう。ただし、謝礼や割引と引き換えに口コミを依頼することは、Googleのポリシーで禁止されています(Googleマップのユーザー投稿コンテンツに関するポリシー)。
良い口コミだけを選んで頼むことも禁止されているので注意してください。
入口3:紹介・チラシ(今ある接点からホームページへ)
すでにあるお客様との接点も、立派な入口です。
OB客(過去に工事をしたお客様)からの紹介や、地域へのチラシがそれにあたります。
ポイントは、ここからホームページへつなぐことです。
チラシにQRコードを入れる、OB客に施工事例ページのURLを渡すなど、「詳しくはこちら」で確かめてもらえる流れをつくりましょう。
最初の3ヶ月でやること(ロードマップ)
自社集客は、一度にすべてを整えようとすると続きません。
最初の3ヶ月は、次のように分けて進めるのがおすすめです。
1ヶ月目:受け皿を整える
まずは、お客様が会社を確かめに来たときの受け皿を整えます。
- 会社情報(所在地、代表者名、対応エリア、保有資格、保証やアフターフォローの内容)
- 料金の考え方(「建物の大きさや劣化具合で変わります」など、見積もりの決まり方の説明)
- 施工事例を5件程度(工事前・工事中・工事後の写真と、工事内容の説明)
- スマホから送りやすい問い合わせフォーム
- Googleビジネスプロフィールの基本情報(営業時間、電話番号、対応エリア)と写真
料金は、無理に金額を載せる必要はありません。
何によって金額が変わるのかを書いておくだけでも、お客様の不安は減ります。
Googleビジネスプロフィールでは、会社名・住所・電話番号を、ホームページと同じ表記にそろえておきましょう。
たとえば、ホームページでは「○○塗装株式会社」、Googleマップでは「○○塗装」のように表記がばらばらだと、お客様が同じ会社か迷うことがあります。
写真は、会社の外観、代表や職人さん、施工事例の写真を数枚ずつ載せるところから始めれば十分です。
2ヶ月目:事例が増えるしくみをつくる
次に、施工事例が自然に増えていくしくみをつくります。
- 現場ごとに撮る写真を決める(工事前、高圧洗浄、下地補修、下塗り・中塗り・上塗り、完成)
- 写真は現場ごとにフォルダを分けて保存する
- OB客に、施工事例ページのURLやQRコードを入れたカードを渡す
写真のルールが決まっていれば、職人さんが撮った写真をそのまま施工事例に使えます。
施工事例の見せ方は問い合わせが増える塗装会社の施工事例ページの作り方でくわしく解説しています。
3ヶ月目:記録して見直す
最後に、問い合わせの入口と、お客様がどこで会社を知ったかを記録します。
- 問い合わせの入口(電話・フォーム・LINEなど)
- 「どこで知りましたか」の答え(ホームページ、Googleマップ、チラシ、紹介、一括見積もりサイトなど)
表計算ソフトやノートに一行ずつ書くだけで十分です。たとえば、次のような形です。
| 日付 | 入口 | どこで知ったか |
|---|---|---|
| ○月○日 | 電話 | Googleマップ |
| ○月○日 | フォーム | ホームページ(施工事例を見て) |
| ○月○日 | 電話 | OB客からの紹介 |
あわせて「見積もりに進んだか」「契約になったか」もメモしておくと、さらに役立ちます。
記録がたまると、どの入口が効いているのか、どこを強化すべきかが見えてきます。
成果が出るまでの期間は、地域や競合の状況によって大きく変わります。
焦らず、記録をもとに少しずつ直していきましょう。
この3ヶ月の進め方を、御社の状況に合わせて一緒に組み立てます。無料相談はこちら
「集客代行」を頼むときに確認したいこと
自社だけで手が回らない場合、「集客代行」や「Web集客サービス」に頼むのも一つの方法です。
ただ、契約内容はサービスによってさまざまです。
契約前に、次の点を確認しておくと安心です。
- □ 成果の定義:何をもって「成果」とするのか(ホームページの閲覧数か、問い合わせ数か、成約数か)
- □ 契約期間と解約条件:最低契約期間はあるか、途中で解約するとどうなるか
- □ オーナー権限は自社にあるか:ホームページ、ドメイン(ホームページの住所)、Googleビジネスプロフィールの管理権限が、自社の名義になっているか
- □ レポートの内容:毎月どんな数字を、どんな形で報告してくれるか
- □ 口コミを不正に増やす提案がないか:謝礼つきの口コミ依頼など、Googleのポリシーに反するおそれのある方法をすすめていないか
特に大事なのが、オーナー権限です。
Googleビジネスプロフィールには「オーナー」と「管理者」という役割があり、
ユーザーの追加・削除やプロフィールの削除ができるのはオーナーです(Googleビジネスプロフィール ヘルプ)。
代行会社がオーナーになっていると、契約をやめたときに自社で運用を続けにくくなることがあります。
自社をオーナーにしたうえで、代行会社には管理者として入ってもらう形にしておくと安心です。
ホームページやドメインも同じです。
解約したら使えなくなる契約になっていないか、事前に確かめておきましょう。
自社集客にかかる費用の考え方
自社集客は「無料でできる」と思われがちですが、実際にはいくつかの費用や手間がかかります。
始める前に、何にお金と時間がかかるのかを知っておきましょう。
- ホームページの制作費:新しく作るか、今あるものを直すかで大きく変わります
- 維持費:ドメイン(ホームページの住所)やサーバー(データを置く場所)の費用、保守を頼む場合はその費用
- 写真:自社のスマホで撮るか、代表的な写真だけプロに頼むか
- 社内の時間:写真の整理、施工事例の更新、問い合わせへの対応
一括見積もりサイトの費用は、案件が増えるほど増えていくことがあります。
一方、自社集客の費用は、最初にまとまってかかり、その後は維持費と手間が中心です。
どちらが合うかは、会社の状況によって違います。
ホームページ制作の費用の考え方は、ホームページ制作費用の相場|中小企業・個人事業主が損しない見積もりの見方でくわしく解説しています。
WiLBfvの料金はすべて内容に合わせたお見積もり(要相談)で、プランの内容は料金ページでご覧いただけます。
よくあるつまずき
自社集客を始めた塗装会社が、つまずきやすいポイントもお伝えしておきます。
一括見積もりサイトを急にやめてしまう
自社の入口が育つ前に一括見積もりサイトをやめると、一時的に案件が減ってしまうおそれがあります。
自社からの問い合わせが増えてきたのを確かめながら、少しずつ比率を変えていきましょう。
写真がたまるだけで、載せられていない
写真のルールを決めても、スマホの中にたまったままでは意味がありません。
「月1回まとめて反映する」日を決めておくのがおすすめです。
問い合わせへの返信が遅い
せっかく問い合わせが来ても、返信が何日も遅れると、お客様は他の会社に連絡してしまうかもしれません。
現場に出ている間は返信できない場合は、「○営業日以内にご連絡します」とフォームに書いておくと、お客様も安心して待てます。
自社集客を続けるコツ
自社集客でいちばん難しいのは、続けることです。
続けるためには、「がんばる」より「しくみにする」ことが大切です。
現場写真は職人さんがスマホで撮る
すべての現場にプロのカメラマンを呼ぶ必要はありません。
日々の現場写真は、職人さんがスマホで撮るルールを決めましょう。
- 工事前と完成は、同じ位置・同じ角度から撮る
- 明るい時間帯に撮る
- 表札や車のナンバー、近隣の家が写らないようにする
- 足場の上では、撮影より安全を優先する
撮り方のコツは外壁塗装のインスタ集客|投稿ネタ20選と施工写真の撮り方でも紹介しています。
月1回まとめて反映する
写真を撮るたびに更新しようとすると、忙しい時期に止まってしまいます。
月に1回、「施工事例の日」を決めて、まとめてホームページとGoogleマップに反映しましょう。
1回に1〜2件でも、1年続ければ十数件の施工事例になります。
記録を見て、次の一手を決める
3ヶ月目から始めた「どこで知ったか」の記録は、続けて見直しましょう。
Googleマップからの問い合わせが多ければ写真を増やす、ホームページからが少なければ施工事例の見せ方を変えるなど、次の一手が決めやすくなります。
ホームページはあるのに問い合わせが来ない場合は、ホームページから問い合わせが来ない7つの原因と改善チェックリストも確認してみてください。
塗装店ホームページの見本
自社集客の受け皿となるホームページのイメージとして、WiLBfvの制作見本「ハレノヒ塗装」をご覧ください。
会社名や内容は架空のもので、実在の会社ではありません。
代表あいさつ、職人紹介、工事の流れ、お客様の声、無料診断の申し込みまでを1つにまとめた構成です。
「顔が見える職人に任せる」をテーマに、地域で選ばれるための信頼感を大切にしています。
まとめ
一括見積もりサイトは、すぐに案件を得られる便利な入口です。
やめる必要はありません。大切なのは、それと並行して「自社の入口」を育てていくことです。
- 自社集客の入口は、ホームページ・Googleマップ・紹介やチラシの3つ
- 最初の3ヶ月は「受け皿を整える → 事例が増えるしくみ → 記録して見直す」の順で
- 集客代行を頼むなら、成果の定義・解約条件・オーナー権限を契約前に確認する
- 続けるコツは、写真のルールと「月1回まとめて更新」のしくみ化
WiLBfvは、ホームページ制作・施工写真の撮影(九州エリア)・Googleマップ対策(MEO:Googleマップで見つけてもらうための対策)を一つの窓口で担当しています。
ホームページやGoogleビジネスプロフィールのオーナー権限はお客様側に残したまま、自社で回せる状態をつくる伴走を大切にしています。
現場写真の撮影ルールづくりから、施工事例を自社で追加できるホームページの仕組みまで、まとめて設計できます。
くわしくは外壁塗装・塗装会社のホームページ制作やMEO・Web集客支援のページもご覧ください。
「今の集客経路を聞いてほしい」だけでも大丈夫です。
相談・お見積もりは無料ですので、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q.自社集客はどのくらいで効果が出ますか?
地域や競合の状況で大きく変わるため、一概には言えません。まずは問い合わせの入口を整え、「どこで知ったか」を記録しながら改善していくのがおすすめです。
Q.Googleマップの口コミを増やすにはどうすればいいですか?
施工後にお客様へ口コミをお願いするのは問題ありませんが、謝礼と引き換えに依頼することなどはGoogleのポリシーで禁止されています。
Q.ホームページは自社で更新できますか?
施工事例などを自社で追加できる構成にすることができます。